コラム

2026.02.24

女性に多い“歯ぎしり・食いしばり”|疲れ・頭痛・肩こりの意外な原因かも?

 

 

その不調、年齢や疲れだけの問題でしょうか

朝起きたときから続く、首・肩の重だるさへの違和感

「朝起きた瞬間から首や肩がこっている」「寝ている間に休んだはずなのに、体が重い」と感じる状態が続くと、多くの方は年齢や睡眠姿勢、仕事の疲れが原因だと考えがちです。特に女性は、デスクワークやスマートフォンの使用時間が長く、肩こりを慢性的なものとして受け止めているケースも少なくありません。しかし、こうした朝の不調の背景には、就寝中の歯ぎしりや食いしばりが関係していることがあります。睡眠中、無意識のうちに強い力で噛みしめると、顎の筋肉だけでなく、首や肩につながる筋肉まで緊張状態が続きます。

本来、睡眠は筋肉を回復させる時間ですが、噛みしめがあると筋肉が十分に緩まず、疲労が蓄積したまま朝を迎えてしまいます。その結果、首・肩の重だるさや違和感として自覚されるのです。「寝ても疲れが取れない」という感覚が続く場合、生活習慣だけでなく、歯ぎしり・食いしばりという視点から見直すことも、不調の原因を考えるうえで大切になります。

 

頭痛や目の疲れが、日常生活に影響している不安

慢性的な頭痛や目の疲れは、女性に多く見られる悩みの一つです。仕事中に集中力が続かない、夕方になると頭が重くなる、休日もすっきりしないといった状態が続くと、「このまま悪化するのでは」と不安を感じる方もいるでしょう。

特に、こめかみや後頭部が締め付けられるように痛む場合、筋肉の緊張が関係する頭痛の可能性があります。歯ぎしりや食いしばりによって顎や側頭部の筋肉が過度に使われると、その緊張が周囲に広がり、頭痛や眼精疲労として現れることがあります。市販の鎮痛薬で一時的に楽になることはあっても、原因となる負荷が続いていれば、同じ症状を繰り返しやすいのが特徴です。「目を酷使しているから」「ストレスのせい」と片づけてしまいがちですが、口腔や顎の状態が関与していないかを考えることは、症状を正しく理解するうえで重要なポイントになります。

 

検査をしても「異常なし」と言われたときの戸惑い

つらい症状が続くために医療機関を受診し、検査を受けたにもかかわらず「特に異常は見当たりません」と説明されると、多くの方が戸惑いを感じます。数値や画像に問題がないと言われる一方で、首・肩こりや頭痛といった不調は現実として続いているため、「気のせいなのだろうか」と不安になることもあるでしょう。

しかし、歯ぎしりや食いしばりのような問題は、画像検査や血液検査では評価されにくく、見逃されやすい側面があります。顎の筋肉の使われ方や噛み合わせの状態、歯への負担といった点は、歯科的な視点で初めて整理できることも少なくありません。「どこに相談すればよいのか分からない」と感じたとき、歯科が関与できる可能性があることを知っておくことで、選択肢が広がります。原因が一つとは限らないからこそ、異なる専門分野の視点を取り入れることが、納得のいく対応につながる第一歩になります。

 

 

「歯ぎしり・食いしばり」とは何が起きているのか

無意識のうちに起こる顎の過緊張という現象

歯ぎしりや食いしばりは、本人が自覚しないまま顎の筋肉に強い力がかかり続ける状態を指します。特に睡眠中は脳の働きが日中とは異なり、噛む力を無意識にコントロールできなくなるため、体重以上の力が歯や顎に加わることもあります。この状態が続くと、顎の筋肉は常に緊張したままとなり、いわば「力を入れっぱなし」の過緊張状態に陥ります。顎の筋肉は首や肩の筋肉とも連動しているため、緊張が周囲に広がり、肩こりや首の重だるさ、さらには頭痛として症状が現れることがあります。

歯そのものに痛みがなくても、噛み合わせや筋肉の使われ方に負担がかかっているケースは少なくありません。歯ぎしり・食いしばりは、単なる癖ではなく、全身の不調と関係する機能的な問題として捉えることが重要です。

 

就寝中だけでなく、日中にも起こる食いしばり

歯ぎしりというと「寝ている間に起こるもの」という印象を持たれがちですが、実際には日中の食いしばりも大きな問題となります。仕事中にパソコン作業へ集中しているときや、家事や育児で気を張っているとき、無意識に上下の歯を強く噛み合わせている方は少なくありません。

本来、安静時には上下の歯はわずかに離れているのが正常ですが、食いしばりの習慣があると、この状態が保てなくなります。日中の食いしばりが続くことで顎の筋肉は休む時間を失い、夜間の歯ぎしりと重なることで負担がさらに増します。その結果、女性に多い頭痛や肩こりが慢性化しやすくなります。日常生活の中で起こる食いしばりは見過ごされやすいため、症状の背景として丁寧に確認する必要があります。

 

女性に多いとされる背景と生活環境の影響

歯ぎしり・食いしばりは性別を問わず起こりますが、臨床現場では女性の相談が多い傾向があります。その背景には、生活環境や役割の影響が考えられます。仕事、家事、育児など複数の役割を同時に担うことで、無意識の緊張状態が続きやすく、顎に力が入りやすい状況が生まれます。また、スマートフォンやパソコンの長時間使用による前傾姿勢は、顎や首・肩の筋肉に負担をかけ、食いしばりを助長する要因となります。

さらに、ホルモンバランスの変化や睡眠の質の低下も、歯ぎしりが起こりやすい条件の一つと考えられています。これらの要素が重なることで、女性の歯ぎしり・食いしばり、頭痛、肩こりといった症状が複合的に現れることがあります。背景を理解することは、適切な対処を考える第一歩になります。

 

 

歯ぎしりが体に与える影響の全体像

歯や詰め物だけでなく、筋肉や関節にも及ぶ負担

歯ぎしりや食いしばりによる影響は、「歯がすり減る」「詰め物が外れる」といった口の中のトラブルだけにとどまりません。強い噛む力が繰り返しかかることで、顎の筋肉や顎関節にも継続的な負担が生じます。顎関節は、口の開閉や咀嚼を担う非常に繊細な関節であり、過剰な力が加わると違和感や痛み、開けにくさとして自覚されることがあります。

また、顎の筋肉は首や肩の筋肉と連動しているため、負担が波及すると肩こりや首の緊張、さらには頭痛につながることもあります。女性の場合、「歯の問題」と「体の不調」が結びつかず、原因が分からないまま悩みを抱えるケースも少なくありません。歯ぎしりは口腔だけでなく、全身のバランスに影響する可能性があるという視点が重要です。

 

顎まわりの筋肉疲労が蓄積していく仕組み

本来、筋肉は使った後に休むことで回復します。しかし、歯ぎしりや日中の食いしばりがあると、顎まわりの筋肉は十分に休む時間を確保できません。特に睡眠中の歯ぎしりは、本人の意思で止めることができず、長時間にわたり強い収縮が続くことがあります。この状態が慢性化すると、筋肉の疲労が徐々に蓄積し、血流が悪くなりやすくなります。

その結果、こめかみや顎のだるさ、重さとして症状が現れ、頭痛や首・肩の不快感を伴うこともあります。女性は日中の緊張やストレスを自覚しにくいことも多く、気づかないうちに筋肉疲労が積み重なっているケースもあります。原因を理解することで、症状を「我慢するもの」から「見直すべきサイン」として捉え直すことができます。

 

放置した場合に起こり得る変化の考え方

歯ぎしりや食いしばりを放置した場合、すぐに深刻な問題が起こるとは限りませんが、長期的にはさまざまな変化が生じる可能性があります。歯のすり減りやヒビ、詰め物の劣化といった口腔内の変化に加え、顎関節への負担が続くことで違和感や痛みを繰り返すようになることもあります。

また、筋肉の緊張が慢性化すると、女性に多い肩こりや頭痛が日常的なものとなり、生活の質に影響を及ぼすことがあります。重要なのは、「放置=必ず悪化する」と断定することではなく、負担が積み重なる可能性があるという点を理解することです。早い段階で原因を整理し、歯科で相談することで、状態に応じた適切な対応を検討できる余地が広がります。

 

 

歯ぎしりと肩こり・首こりのつながり

顎と首・肩が筋肉で連動しているという視点

顎は口の開閉や咀嚼だけを担っているわけではなく、首や肩の筋肉と密接に連動しています。顎を動かす筋肉は、頭を支える首の筋肉や、肩の動きに関与する筋群と連続しており、どこか一部に強い負担がかかると、その影響が周囲へ広がる構造になっています。歯ぎしりや食いしばりによって顎の筋肉が緊張すると、その緊張は首や肩へと伝わり、結果として肩こりや首こりとして自覚されることがあります。

女性の場合、姿勢の崩れや冷え、日常的な緊張が重なることで、この連動がより顕著になることもあります。「肩がこっているから肩に原因がある」と考えがちですが、顎を含めた筋肉のつながりを理解することで、不調の背景をより立体的に捉えることができます。

 

噛む力が逃げ場を失ったときに起こる緊張の連鎖

本来、噛む動作は食事のときだけ行われ、必要以上の力は加わらないよう体が調整しています。しかし、歯ぎしりや日中の食いしばりがあると、噛む力が常に発生し、行き場を失った力が顎の筋肉にとどまり続けます。この過剰な力は、顎だけで受け止めきれず、首や肩の筋肉へと分散される形で緊張が広がっていきます。その結果、首筋の張りや肩の重だるさが慢性化し、頭痛を伴うこともあります。

特に女性は、仕事や家事などで無意識に力が入りやすく、噛む力のコントロールが乱れやすい傾向があります。噛みしめによる緊張の連鎖は自覚しにくいため、症状が続く場合には、歯科的な視点で原因を整理することが重要になります。

 

マッサージで改善しきれない理由の整理

肩こりや首こりに対して、マッサージやストレッチを行うと一時的に楽になることは多くあります。しかし、それでも症状が繰り返される場合、原因が肩や首そのものではない可能性があります。歯ぎしりや食いしばりが続いていると、顎の筋肉が常に緊張源となり、マッサージで緩めた筋肉も再び緊張状態に戻りやすくなります。

つまり、結果として現れている肩こりだけをケアしても、根本的な負担が解消されていない状態です。女性に多い慢性的な肩こりや頭痛は、「体質」や「疲労」と片づけられがちですが、顎の使い方を見直すことで変化が期待できるケースもあります。改善しきれない理由を整理することは、次の相談先として歯科を検討するきっかけにつながります。

 

 

歯ぎしりと頭痛が関係するメカニズム

筋緊張型頭痛と顎の使いすぎの関係

慢性的な頭痛に悩む女性の中には、内科や神経内科で検査を受けても明確な異常が見つからず、原因が分からないまま対処療法を続けている方も少なくありません。その背景として考えられるのが、筋緊張型頭痛と顎の使いすぎとの関係です。歯ぎしりや食いしばりによって顎の筋肉が過度に収縮すると、その緊張は側頭部や後頭部、首にかけて広がります。筋肉が緊張した状態が長く続くと血流が低下し、疲労物質が蓄積しやすくなり、締め付けられるような頭痛として自覚されます。

特に就寝中の歯ぎしりは無意識のうちに長時間起こるため、筋肉が休む時間を失い、朝から頭が重い、すっきりしないと感じる原因になることがあります。女性は日中の緊張やストレス、生活習慣が重なりやすく、顎の使いすぎに気づかないまま症状が慢性化するケースもあります。顎と頭痛の関係を理解することは、不調を整理するための重要な視点です。

 

こめかみ・後頭部に痛みが出やすい理由

歯ぎしりや食いしばりが関係する頭痛では、こめかみや後頭部に痛みが出やすい傾向があります。これは、噛む動作に関与する側頭筋や咬筋が、頭の側面から後方にかけて広く分布しているためです。これらの筋肉が過剰に使われると、筋肉内の神経が刺激され、鈍い痛みや圧迫感として感じられます。また、顎の筋肉は首や肩の筋肉とも連動しているため、緊張が連鎖し、肩こりや首の張りを伴うことも少なくありません。

女性は姿勢の崩れや冷え、デスクワークによる前傾姿勢が続きやすく、筋肉の緊張が持続しやすい環境にあります。そのため、頭痛だけでなく、首・肩の不快感が同時に現れることも多く、「どこが原因なのか分からない」と感じやすくなります。筋肉のつながりを理解することで、症状を多面的に捉えることができます。

 

片頭痛との違いを知ることの重要性

頭痛にはいくつかのタイプがあり、筋緊張型頭痛と片頭痛では原因や対応の考え方が異なります。片頭痛は、脈打つような痛みや吐き気、光や音への過敏さを伴うことが多く、血管の拡張が関与すると考えられています。一方、歯ぎしりや食いしばりと関連しやすい筋緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴で、顎や首・肩の筋肉の緊張が背景にあります。

この違いを理解せず、自己判断で市販薬に頼り続けると、根本的な負担が解消されず、症状を繰り返す可能性があります。女性に多い慢性的な頭痛の場合、自身の頭痛のタイプを整理し、歯科を含めた専門家に相談することで、原因に応じた対応を検討しやすくなります。

 

 

歯科でできる対応にはどんな選択肢があるか

噛み合わせや顎の状態を確認するという第一歩

歯ぎしりや食いしばり、そこから生じる頭痛や肩こりについて歯科で相談する場合、最初に行われるのは噛み合わせや顎の状態を客観的に確認することです。歯の並びや上下の歯の接触の仕方、顎関節の動き、口の開閉時の違和感などを総合的に評価し、顎にどの程度の負担がかかっているかを整理します。女性の場合、「歯は痛くないから歯科は関係ない」と感じている方も多いですが、噛み合わせのわずかなズレや顎の動きの偏りが、筋肉の緊張を引き起こしていることもあります。

こうした評価は、画像検査や数値だけでは分かりにくい機能的な問題を把握するために重要です。原因を一つに決めつけるのではなく、現状を丁寧に確認することが、適切な対応を考えるための第一歩となります。

 

マウスピース治療の基本的な役割と考え方

歯科で歯ぎしり・食いしばりへの対応としてよく用いられるのが、マウスピース(ナイトガード)です。これは歯に直接かかる力を分散させ、歯や顎関節、筋肉への負担を軽減することを目的としています。マウスピースは歯ぎしりそのものを「止める」治療ではなく、過剰な力から組織を守るための補助的な手段と考えられています。就寝中に装着することで、無意識に起こる噛みしめによるダメージを和らげ、女性に多い頭痛や肩こりの一因となる筋肉の緊張を軽減することが期待されます。

ただし、すべての方に同じ効果が出るわけではなく、症状や顎の状態に応じて適応を判断することが重要です。歯科では、その人に合った使い方や注意点を含めて説明が行われます。

 

生活習慣へのアドバイスが併用される理由

歯ぎしりや食いしばりは、噛み合わせだけでなく、日常の生活習慣や姿勢、緊張状態とも深く関係しています。そのため、歯科での対応では、マウスピースなどの装置によるケアと併せて、生活習慣へのアドバイスが行われることがあります。例えば、日中に無意識で歯を噛みしめていないかを意識することや、長時間同じ姿勢を続けない工夫、顎や肩まわりの緊張を高めにくい生活リズムを整える視点などです。

女性は仕事や家事、育児などで緊張が続きやすく、知らないうちに食いしばりが習慣化しているケースもあります。生活面を見直すことは即効性を保証するものではありませんが、歯科的な対応を補完し、症状を悪化させにくくするための大切な要素といえます。

 

 

すべての人が同じ治療になるわけではない理由

歯ぎしりの原因が一つではないという前提

歯ぎしりや食いしばりに悩む女性の多くが、「治療といえばマウスピース」というイメージを持たれがちですが、実際には原因が一つに限定されることはほとんどありません。噛み合わせの問題、顎の動きのクセ、睡眠の質、日中の緊張状態、姿勢や生活リズムなど、複数の要因が重なり合って起こるのが一般的です。そのため、歯ぎしり=同じ治療、という単純な図式では十分な対応が難しいケースもあります。

たとえば、歯や顎への力のかかり方が主な問題なのか、日中の食いしばりが強く影響しているのかによって、対応の考え方は変わります。頭痛や肩こりといった症状が前面に出ている場合でも、その背景にある要因は人それぞれ異なります。まずは「原因は一つではない」という前提に立つことが、適切な対応を考えるための重要な出発点となります。

 

症状や生活背景によって対応が変わる考え方

歯ぎしりや食いしばりへの対応は、症状の強さや現れ方だけでなく、その人の生活背景を踏まえて検討されます。たとえば、夜間の歯ぎしりが中心なのか、日中の食いしばりが習慣化しているのかによって、重視すべきポイントは異なります。また、女性の場合、仕事や家事、育児による緊張が続く生活環境や、長時間のデスクワークによる姿勢の影響も無視できません。頭痛や肩こりが主な悩みであっても、顎の状態が軽度の場合もあれば、顎関節への負担が大きいケースもあります。

このように、症状と生活背景を総合的に見て対応を考えることが重要です。画一的な治療ではなく、「今の状態に合った選択肢」を整理することで、無理のない対応につながりやすくなります。

 

医科との連携や他分野の視点が必要なケース

歯ぎしりや食いしばりが関与していると考えられる場合でも、すべてを歯科だけで完結できるとは限りません。特に、強い頭痛や慢性的な肩こり、睡眠の質の低下などが併存している場合には、医科との連携や他分野の視点が重要になることがあります。

たとえば、頭痛のタイプによっては内科や神経内科での評価が必要な場合もありますし、睡眠に関する問題が疑われる場合には専門的な検査が検討されることもあります。歯科は、噛み合わせや顎の状態といった口腔の専門的な視点から関与し、必要に応じて他分野と情報を共有する役割を担います。一つの視点に偏らず、複数の可能性を視野に入れることが、安心して相談を進めるための大切な考え方です。

 

 

相談前に知っておきたいポイント

「歯ぎしりを診てもらえる歯科医院」の探し方

歯ぎしりや食いしばり、そこから生じる頭痛や肩こりについて相談したいと考えたとき、「どの歯科医院に行けばよいのか分からない」と感じる女性は少なくありません。まず意識したいのは、歯の治療だけでなく、噛み合わせや顎関節、筋肉の状態まで含めて診ているかどうかです。医院のホームページで「噛み合わせ」「顎関節」「歯ぎしり」「食いしばり」といった説明が丁寧に記載されているかは、一つの目安になります。

また、初診時に十分なカウンセリングを行い、症状や生活背景を聞き取る姿勢があるかも重要です。歯ぎしりは見た目だけでは判断しにくいため、症状を総合的に捉える視点が求められます。「歯が痛くなくても相談できる」という認識を持ち、口腔全体の機能を診る歯科医院を選ぶことが、安心して相談する第一歩となります。

 

受診時に伝えておきたい症状と生活習慣

歯科を受診する際は、歯ぎしりそのものだけでなく、関連する症状や日常の状況をできるだけ具体的に伝えることが大切です。たとえば、朝起きたときの顎の疲れや違和感、慢性的な頭痛や肩こりの有無、日中に歯を噛みしめている自覚があるかどうかなどが参考になります。

また、仕事や家事で長時間同じ姿勢が続くこと、強い緊張を感じやすい場面、睡眠の質についても重要な情報です。女性の場合、忙しさから不調を後回しにしがちですが、こうした生活背景が歯ぎしりや食いしばりに影響していることもあります。事前に気になる点を整理しておくことで、限られた診療時間でも状況を正確に共有しやすくなり、より適切な判断につながります。

 

検査や診断で確認されやすい項目の整理

歯ぎしりや食いしばりの相談では、一般的な虫歯や歯周病の検査とは異なる視点での確認が行われることがあります。具体的には、歯のすり減りやヒビの有無、詰め物や被せ物への負担、上下の歯の接触状態などがチェックされます。また、顎関節の動きや音、口の開閉時の違和感、顎や頬の筋肉の緊張具合も重要な評価項目です。これらは、女性に多い歯ぎしり・食いしばり、頭痛、肩こりの背景を整理する手がかりになります。必要に応じて、レントゲンなどの検査が行われることもありますが、目的は原因を一つに断定することではなく、現状を多角的に把握することです。

どのような点を見ているのかを知っておくことで、受診時の不安を軽減し、落ち着いて相談しやすくなります。

 

 

不安に感じやすい質問への考え方

マウスピースはずっと使い続ける必要があるのか

歯ぎしりや食いしばりへの対応として提案されることの多いマウスピースについて、「一生使い続けなければならないのでは」と不安を感じる女性は少なくありません。しかし、マウスピースはあくまで顎や歯にかかる負担を軽減するための手段であり、必ずしも恒久的な使用を前提とするものではありません。症状の程度や生活習慣、顎の状態によって、使用期間や目的は異なります。たとえば、強い歯ぎしりが続いている時期には保護的な役割を重視し、症状が落ち着いてきた段階で使用頻度を見直すケースもあります。

また、生活習慣の改善や日中の食いしばりへの意識づけと併用することで、状況が変化することもあります。重要なのは「ずっと使うかどうか」を最初から決めつけるのではなく、経過を見ながら調整していくという考え方です。

 

肩こりや頭痛が本当に歯科で相談できるのか

肩こりや頭痛は内科や整形外科の領域という印象が強く、「歯科で相談してよいのだろうか」と迷う方も多いでしょう。しかし、歯ぎしりや食いしばりが関与している可能性がある場合、歯科が関われる余地は少なくありません。顎の筋肉は首や肩の筋肉と連動しており、噛みしめによる緊張が肩こりや筋緊張型頭痛として現れることがあります。特に女性では、歯の痛みがなくても顎や筋肉の負担が症状として出ているケースも見られます。

歯科で相談することは、原因を歯だけに限定するという意味ではなく、噛み合わせや顎の使い方という視点から状態を整理するための一つの選択肢です。他の診療科で異常が見つからなかった場合でも、歯科的な評価がヒントになることがあります。

 

保険診療と自由診療の違いの基本的な理解

歯ぎしりや食いしばりの相談では、保険診療と自由診療の違いについて不安を感じる方もいます。保険診療は、国が定めた範囲内で必要と認められる検査や処置を行うもので、費用負担が抑えられる点が特徴です。一方、自由診療は材料や製作方法、対応の幅に制限がなく、個々の状態に合わせた選択肢が広がる反面、費用は全額自己負担となります。マウスピース一つをとっても、目的や精度によって保険・自由の区分が異なることがあります。

どちらが「良い・悪い」というものではなく、症状や希望に応じて選択されるものです。事前に説明を受け、内容と費用の両面を理解したうえで判断することが、納得感のある相談につながります。

 

 

「原因が分かる」ことが安心につながる

不調を一つの視点だけで考えないという選択

慢性的な頭痛や肩こり、首の重だるさが続くと、多くの方は「年齢のせい」「仕事が忙しいから仕方ない」と一つの理由にまとめて考えてしまいがちです。しかし、歯ぎしりや食いしばりが関係している場合、不調は顎・首・肩と複数の部位にまたがって現れることが少なくありません。どれか一つの視点だけで原因を探そうとすると、「検査では異常がない」「対処しても改善しない」といった状況に陥り、不安が長引いてしまうこともあります。歯科的な視点を含めて体の状態を整理することは、原因を断定するためではなく、可能性を広げるための選択です。

複数の視点から見直すことで、「なぜ続いているのか」「どこに負担がかかっているのか」を冷静に理解しやすくなります。一つの考えに縛られず、体全体のつながりとして不調を捉えることが、安心への第一歩になります。

 

歯科相談が生活の質を見直すきっかけになる可能性

歯科に相談するというと、「治療を受ける」「装置を使う」といったイメージが先行しがちですが、実際にはそれ以前の段階で得られる気づきも多くあります。噛み合わせや顎の状態、食いしばりの有無を確認する過程で、日中の姿勢や無意識の緊張、睡眠の質など、生活全体を振り返る機会が生まれます。特に女性は、仕事や家事、育児などを同時にこなす中で、自分の不調を後回しにしやすい傾向があります。その結果、頭痛や肩こりを「いつものこと」として受け止めてしまうことも少なくありません。

歯科相談は、そうした状態を否定するのではなく、「なぜ起きているのか」を一緒に整理する場でもあります。不調の背景を理解することは、症状の軽減だけでなく、生活の質を見直すきっかけとしても意味を持ちます。

 

無理のない形で専門家に相談するという結論

歯ぎしりや食いしばり、そこから派生する頭痛や肩こりについて、「すぐに治療を始めなければならない」「何か大きな問題があるのでは」と身構えてしまう方もいるかもしれません。しかし、専門家に相談する目的は、結論を急ぐことではありません。まずは現状を把握し、どのような要因が考えられるのかを整理することが大切です。歯科では、症状を一方的に断定するのではなく、必要に応じて経過を見ながら対応を検討する姿勢が基本となります。無理のない形で情報を得て、自分に合った選択肢を理解することで、不安は自然と和らいでいきます。

「原因が分かる」ということは、必ずしも答えが一つ見つかるという意味ではありませんが、先の見通しが立つことで安心につながります。迷いや不安がある段階だからこそ、専門家に相談する意義があります。

 

 

 

汐留駅から徒歩5分の歯医者・歯科
患者様の声に耳を傾ける専門の歯科クリニック
監修:《 オリオン歯科 NBFコモディオ汐留クリニック 》
住所:東京都港区東新橋2丁目14−1 コモディオ汐留 1F
電話番号 ☎:03-3432-4618

*監修者
オリオン歯科 NBFコモディオ汐留クリニック東京
ドクター 櫻田 雅彦
*出身大学
神奈川歯科大学
略歴
・1993年 神奈川歯科大学 歯学部
                 日本大学歯学部大学院博士課程修了 歯学博士
・1997年 オリオン歯科医院開院
・2004年 TFTビル オリオンデンタルオフィス開院
・2005年 オリオン歯科 イオン鎌ヶ谷クリニック開院
・2012年 オリオン歯科 飯田橋ファーストビルクリニック開院
・2012年 オリオン歯科 NBFコモディオ汐留クリニック開院
・2015年 オリオン歯科 アトラスブランズタワー三河島クリニック 開院
*略歴
インディアナ大学 JIP-IU 客員教授
・コロンビア大学歯学部インプラント科 客員教授
・コロンビア大学附属病院インプラントセンター 顧問
ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・アジア太平洋地区副会長
・AIAI(国際口腔インプラント学会)指導医
・UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)インプラントアソシエーションジャパン 理事
・AO(アメリカインプラント学会)インターナショナルメンバー
・AAP(アメリカ歯周病学会)インターナショナルメンバー
・BIOMET 3i インプラントメンター(講師) エクセレントDr.賞受賞
・BioHorizons インプラントメンター(講師)
日本歯科医師会
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会 認定医
ICD 国際歯科学士会日本部会 フェロー
JAID(Japanese Academy for International Dentistry) 常任理事

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