こんにちは、歯科医師の南です。
口で呼吸を続けていると、口の中は常に渇いた状態になり、唾液によっての最近の活動などが抑制しきれず、口臭、歯肉の炎症の原因や虫歯のリスクにもなります。
鼻で呼吸できているかどうかのチェックは簡単です。
全身の力を抜き、軽く唇を閉じます。
その時、舌の先端はどの位置にありますか?
①上の前歯の裏か上あご(口蓋)にぴったりと舌がついている
鼻呼吸になっています。安心してください。
②歯と歯の間に舌が位置している。
口呼吸になっている可能性があります。
③舌の前歯の裏についていたり、舌が奥に沈んでいる。
口呼吸になっていますので注意が必要です。
唾液には強力な消毒作用と毒消し効果があります。
いわば天然のマウスウォッシュですね。
唾液の量が減ってしまうということは、自らの防衛機能を低下させていることになります。
口呼吸による具体的な害としては、「口臭が出やすくなる」「いびきをかく」「よだれがでやすい」「かぜをひきやすくなる」などがあります。
口呼吸を防ぐ方法としては、まず日頃から口を閉じて意識的に鼻で息をすることを心がけることが第一です。
口呼吸をしている人はそれが癖になっていますので、「口で息を吸う」癖を「鼻で息を吸う」習慣に変えるようにすればいいのですが、それには口の周りの筋肉や顎の周りの筋肉を鍛えるのが有効です。