こんにちは
歯科医師の田村です。
段々と秋らしくなってきましたね。
朝晩の涼しい風が心地よく感じられます。
そういえば、今夜は「中秋の名月」なんだそうです。
今日も一日お天気が良いそうなので、夜には素敵なお月見ができそうですね!
さて、今日は私のボランティア活動における体験談を、少しお話しようかと思います。
2011年3月11日、東北地方沿岸で大きな津波を伴う地震が発生し、多くの方々が犠牲となりました。
何か手助けをしなければ、と早る気持ちで週末のみ活動するボランティアに参加しました。
派遣先は宮城県石巻市、海から押し寄せた大量のへどろや瓦礫などの散乱物を撤去し綺麗に掃除する活動を行いました。
全国から集まったボランティアの方たちと協力しながら、せっせと泥を搔き出して土嚢袋に入れては運び、という作業を繰り返していました。
ある時、ふと目についたものがありました。
「金属床総義歯」です。
一部金属で作られた総入れ歯で、とても質の良い高価なものです。
(注:写真は実際のものではありません)
避難所に身を寄せていた方々や一部損壊した住居に住み続けていた方々は、支援物資や食料の配給があったわけですが、当時ニュースにもなりましたが、津波で入れ歯を流されてしまった方はとてもお食事に困ったといいます。
ほとんどの食材を、よく噛めずに丸飲みしたことでしょう。中には硬かったり飲み込みづらかったりと、食べられないものもあったことでしょう。
だからといって、あの混乱した状況の中で「あまり噛まずに食べられるものをください」というわけには、なかなかいかないものです。
虫歯や歯周病ですでに失ってしまった歯は、補うことはできても元には戻りません。
1)虫歯や歯周病にならないための予防
2)早期発見・早期治療 ⚠状態により治療せず経過観察もあり
3)治療終了後の定期的なチェック・メインテナンス
以上の3点をセットで考えていただき、健康で機能的なお口の状態を末永く保っていけるように、歯科とのおつきあいをしていただければ、と思います。
オリオン歯科スタッフ一同、お待ちしております。