こんにちは☆
オリオン歯科医院助手の秋月です。
今日は歯の痛みについてお話ししたいと思います。
むし歯は、細菌の作る酸によって歯が溶ける病気ですが、細菌は酸ばかりでなく毒素も作ります。その有害物質が象牙細管を通して歯髄に影響を及ぼし、炎症が起こります。初期の段階では知覚過敏と同様に、以前はしみなかった刺激に対してしみるようになり、さらに歯髄が破壊され始めると何もしなくても痛みを生じ、歯髄の中で腫れが起こりますが、歯が膨れることはないため中の圧力が上昇し、鼓動のような激しい痛みとなります。この状態では温度が上がる(熱い物が口に入る)と圧力は増加するため痛みは激しくなり、逆に冷える(冷たい物が口入る)と圧が下がるため痛みは減少します。
歯髄が破壊されると、次に根の先に血管や神経の出入りしている孔があり、そこを通して破壊が根の先端の骨に及ぶと、歯を噛み合わせたり、おさえたりするだけで、その部分が圧迫され痛みを生じます。さらにそこに膿がたまると根の先端部分に相当する歯肉が腫れたり、そこから膿が出てきます。
では、歯の痛む時は『むし歯』なのでしょうか?
歯の痛みにも、
①冷たい物や温かい物の刺激で痛む
②何もしなくても痛む
③噛むと痛む
など、痛みを感ずる状態によって原因も異なります。
①の症状は、歯髄が生きていて象牙質が露出している状態で起こるため、むし歯以外でも歯ブラシや噛み合わせが強くエナメル質が削れたり、亀裂や破折、詰め物が欠けた場合にも認められます。
②の症状は、歯髄が死にかけている場合に起こることが多く、むし歯以外の原因として、知覚過敏のダメージが大きい、亀裂が歯髄にまで達している、歯周病(歯周疾患)が進行し細菌が根の先の穴から歯髄に感染することもあります。歯以外では歯肉の炎症や傷の痛みが強い場合は歯が痛いように感じることもあります。また、関連痛と言って、痛みの原因となっている場所とは違う部位に痛みを感じる現象が起こる場合もあります。
③の症状は、歯を支える骨や歯肉問題がある場合で、むし歯の他に、歯周疾患で歯の周囲に炎症が存在したり歯を支える骨が減少し、噛む力に耐えられない場合、歯が破折しているなどがあります。
また、歯を支える歯周組織が健康でも、過度にその歯に強い力が加わると(その場所だけ噛む、歯ぎしり、くいしばり)などもその負担に耐えられなくなり、打ち身の様に感ずる場合もあります。
オリオン歯科でも、歯の痛みを感じられてから来院される患者様もいらっしゃいますが、むし歯は事前に防げることも多くあります。
その為にも、定期的に歯のメンテナンスやクリーニングをして、お口の中のケアをすることがとても大切になってきます。
今年もあとわずか、、、、
お口の中をスッキリさせて年越し、新年を迎えてみませんか?
お忙しい方は、年明けにお口のケアをして、気持ちよく1年をスタートさせてみませんか?
オリオン歯科一同お待ちしております。