こんにちは。受付の浅妻です。
今日は唾液についてお話します。
正常な人の1日の唾液分泌量は1〜1.5リットルと言われていますが、個人差が大き
いので分泌が多いか少ないかを判断することはむずかしいと言われています。
また、唾液の分泌量は気温、湿度などの環境条件や精神的ストレス、疲労などの身体的条
件に影響を受けるとされています。
唾液は分泌されると食物と混ぜ合わされたり、あるいはそのまま嚥下(飲み込み)される
のが通常です。
赤ちゃんの場合、唾液が口から溢れ出るのが多く見られますが、これは神経・筋の未発達
により口腔周囲筋の活動が未熟で、唇の閉鎖ができないために生じることですので、成長
とともに口唇閉鎖ができるようになり唾液は飲み込まれます。
唾液の分泌量が多く、口腔内に溜った唾液が溢れ出る場合には「流涎症」と呼ばれます。
脳性麻痺などの疾患に見られる口唇閉鎖不全によるものなどもあります。
唾液の分泌は、口内炎や舌炎など口腔内に炎症が見られるときに増加することがあります。
一方、薬物の副作用、精神的ストレスなどにより、唾液の分泌が低下すると、口腔内の粘
膜が乾燥し、口内炎、口臭、むし歯などが起こりやすくなりますので注意が必要です。