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2014.11.10

スウェーデンと日本の違い

こんにちは♬

歯科衛生士の加原です。

 

先日、「予防歯科」先進国として知られているスウェーデンと日本の

歯科への考え方の違いについてお話ししましたが、その続きについてお話します。

 

日本とスウェーデンでの、オーラルケアの取り組みについても違いがあります。

日本では使用率の低いデンタルリンスやデンタルフロスの利用が、

スウェーデンでは定着しています。

スウェーデンでは「ブラッシング以外にデンタルフロスやデンタルリンスも使うのは

当たり前」「どちらかというと当たり前」という考え方の人が約68%、

一方日本では、「ブラッシングだけで充分だと思う」「どちらかといえば充分だと思う」

という人が51%と半数を超えます。

 

ハブラシ以外にデンタルフロスやデンタルリンスも使うのは当たり前だと思う

 

普段からセルフケアで活用しているオーラルケア用品においても、

スウェーデンでのデンタルフロス使用率は51.6%で日本の20.5%の2倍以上、

デンタルリンスの使用率は39.5%で、日本の24.0%に比べて高い割合です。

また、「むし歯がオーラルケアで防げると考える人※」スウェーデンで約81%、

日本では約65%と意識にも差があり、

特に強くそう考えている人がスウェーデンでは約60%と多く、

日本と大きく差が開いている事がわかりました。
これらの取り組み、意識の差が残存歯数の違いにつながっているのかもしれません。

 

むし歯はオーラルケアで防げると思う

 

近年、日本でも国や地方自治体が、歯とお口の健康を重要ととらえ、

法律や条例の整備などを進めて「予防歯科」の考え方を広めています。

その結果、歯科医院で定期的な健診を受ける人や、

積極的に「予防歯科」に取り組む歯科医院などが増えてきています。

スウェーデンでの取り組みに比べ、時期こそ遅れていますが、

「予防歯科」の機運が高まっているのは喜ばしいことです。

 

30代女性の定期健診受診率

 

みなさんも、定期検診を受けるようにしましょう。

何事も早期発見が大事♬

病気にもならない事が一番ですが、予防として定期検診を行っていれば、

もし虫歯や歯周病にかかってしまっても早い段階での処置が可能です。

オリオン歯科一同お待ちしております。