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日本の「歯」に対する意識と知識の貧困

 

こんにちは。歯科医師の南です。

 

 

日本人が欧米諸国の人たちと比較すると、まだまだ「歯」「口元」に対する意識が低いことは明らかですが、日本で一番多い病気が歯周病であるにもかかわらず、それを予防しようと日々努力している人は皆無に近い状況です。

 

 

それはその人だけの問題でもなく、日本の社会全体が「歯への予防」「歯のケア」に対する意識が低いように感じます。

 

 

たとえば、会社の検診。

糖尿病や高血圧に対する検査は精巧を極めるのに、なぜ歯への検診はおざなりなのでしょう。

歯の病気が、命にかかわる病気の引き金になることを、国や行政、企業もほとんど理解していないのかもしれません。

 

 

欧米では口元の印象が悪かったために就職面接で落とされることもよくあります。

歯に対するケアが日本人とは比較にならないほど徹底されていますし、何よりも「歯は大切」という意識が日本より遥かに高いように感じます。

 

 

欧米のビジネスパーソンが「予防」のために歯科に通う習慣があるのは、「虫歯になることへの恥ずかしさ」と「綺麗な歯がもたらす男の魅力」を理解していて(もちろん女性も)、健康面だけでなく、対人を意識したビジネスの世界で生きる人間としては当たり前のエチケットだとわきまえているからです。

 

 

「健康で美しい歯はステータスである」と考える日本人は70%もいるのに、「歯を健康に保つためにはお金をかけてもいい」という項目には、わずかに42.5%の人しか同意していないとの報告もあります。

 

それに対して、アメリカ人のビジネスパーソンは日本の6倍も自分の歯や口の中の健康に投資をしています。

意識と行動が一致しているのです。

 

 

アメリカと同様に、歯や口のケアへの意識の高いスウェーデンでは、老人でも歯の丈夫な人が多く、80歳になっても残っている歯は平均15〜20本と言われています。

日本人の平均が6〜8本ですから、倍以上ということになります。

この差は、子どもの頃からの「歯の予防に対するしつけ」にあります。

歯医者は怖いところではなく、当たり前に通うべき場所であるという意識付けがされていて、歯磨きのてっていのみならず、フロスの使用も習慣になっています。

 

 

そういえば、気づいたことがあります。

アメリカのドラマや映画には、登場人物がよく歯医者に罹るシーンが出てきます。

それは、買い物に行くとかスポーツジムに行くとかと同じぐらい歯医者通いが日常的な行動なのだろうと思います。

ところが日本では、ドラマや映画にもほとんど出てきません。

全然日常的な場所ではなく、特別な場だからという意識が強いからだと思います。

 

 

何事にも慎重な日本人が、歯の予防だけにはほとんど無関心ということは不思議なことですが、外国では歯科治療に対する公的な保険が少ないため、どうしても治療費が高くなります。

つまり歯が悪くなりそれを治すとなると相当の出費を覚悟しなければならなくなります。

そのため、歯が悪くならないように予防をするという習慣が根付いているのでしょう。

翻って日本では、公的な健康保険が使えるため、相当悪くなっても安価で治療を受けられます。

 

その環境の差が大きいのではないでしょうか。

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日付:   カテゴリ:コラム, 予防歯科