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2015.03.04

キシリトール

こんにちは衛生士の横山です。

今日はキシリトールについてお話していきたいと思います。

 

キシリトールという言葉は良く耳にしたり、手に取ることが多いかと思います。

キシリトールはベリー類やプラム、カリフラワー、あるいは白樺や樫などの広葉樹などに多く含まれる甘味炭水化物です。
すべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ程度の甘味度があるにもかかわらず、砂糖の75%のカロリー!という特徴を持っています。

キシリトールはFAO(世界食料農業機関)/WHO(世界保健機関)合同の規格委員会より、「1日の許容摂取量を限定せず」という最も安全性の高いカテゴリーとして評価されている食品添加物です。

医療の現場では、キシリトールはインシュリンに影響を与えないため、糖分の摂取をコントロールする必要がある糖尿病の患者さんの点滴にも以前から使われていました。
まれに、過剰摂取(1日にキシリトール量20~30g以上)で下痢が起こりやすくなることがあります(便秘がちな女性では喜ぶ方もいるようですが)。この場合は量を減らすか、摂取を一時中止したほうがよいでしょう。

 

キシリトールはむし歯予防に効果的といわれますが、その理由は大きく2つに分かれます。
ひとつはむし歯の原因となるミュータンス菌に直接アタックする効果、もう一つは唾液分泌を増やすことによる効果です。

キシリトールはその清涼感のある甘さにより唾液を出させる効果があります。
唾液の量が増えるということは、お口の中をきれいに洗い流してくれるだけでなく、唾液に含まれる様々な成分によって歯の成熟作用や石灰化作用が促進されるといわれます。
中でもキシリトール配合のガムでは噛むことによって唾液分泌の効果がより高まります

近年、唾液は人が本来持っている病気から身を守る自己防御機構の重要な要素として注目されています。むし歯に限らず、健康を保つために役立つ唾液を十分に出すためにも、キシリトールを活用することができるのです。

 

キシリトールを上手に活用し虫歯を予防しましょう。