コラム

2014.10.27

虫歯のできかた

こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^
今日は虫歯のできかたについてお話ししたいと思います。
歯磨きはちゃんとしている、甘いものは控えている、それでも虫歯になる人とならない人がいます。
一体何が違うのでしょうか?
虫歯がなぜ、どのように出来るのかをまずしっかり理解することが予防の第一歩です。
虫歯には以下の4つが関わっています。

 

歯質
人によって歯が強い、弱いがあります。

細菌
ミュータンス菌という菌がお口の中には存在します。
ミュータンス菌は大好物の糖類をエサに増殖し、その代謝物として産出する酸によって歯を溶かします。

・糖
いわゆるあの甘い砂糖は虫歯菌にとって一番のエサです。
また、むし歯菌のエサとなる糖類は、砂糖だけではありません。
お米を分解して出来るブドウ糖、果物に含まれる果糖などなど。
糖を栄養とし虫歯菌は繁殖し、歯垢(プラークとも言います)を形成し酸を出して虫歯を作ります。

時間
上の3つの要素が重なる時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります。

 

これが虫歯の始まりです。
唾液は歯の表面についた汚れを洗い流したり、虫歯菌の出す酸を中和したりします。
しかし、唾液は夜寝ているときはあまりでません。
(朝起きたら口がからからなのはこのためです)
そのため、虫歯は夜寝てるときに最もできやすいのです。


なので!!夜寝る前の歯磨きが一番大事なのです!!

 

〈脱灰と再石灰化のバランス〉

  脱灰(だっかい):虫歯菌はお口の中に食べ物が入った瞬間から、糖を分解し酸を出し始めます。
この酸は歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。 これを脱灰と言います。

  再石灰化(さいせきかいか):お口の中では脱灰から歯を守ろうとする働きがあります。
これを再石灰化 といい、主にだ液がその働きを担っています。

 

☆この脱灰と再石灰化のバランスが崩れると(つまり常に糖分を摂る習慣があり、唾液の再石灰化が追いつかない状態)虫歯になります。

肌寒い時期になり、暖かくて甘いコーヒーやココアをよく飲む方,風邪や乾燥で喉を痛めてのど飴をよく舐める方は要注意です!

このバランスを崩さないためにも食事(おやつも1回の食事にカウントして下さい!)の時間は決めて摂るようにしましょう。

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