コラム

2014.05.22

神経の無い歯が痛むのはなぜ?

こんにちは♪

オリオン歯科汐留 受付の南雲です。

みなさんは、以前に歯の治療を行なったことのある歯が、虫歯のような強い痛みではないがだんだん痛くなってきた…。そういえばこの歯は確か以前に神経を取ってあったはずなのに…。

という経験はありませんか?むし歯で歯が痛くなったら歯の神経を取れば痛みは治まることはご存知ですね。しかし「神経を取った歯も再び痛くなることがある」という話をご存知の方は少ないようです。

今回は神経を取ったはずの歯が再び痛くなることについてお話ししようと思います。

 

こんな症状が・・・

 

    • 以前は痛くなかった歯がだんだんと食べ物を咬むと痛くなってきます。

 

    • 水はしみない
      どんなに冷たい水を飲んでも虫歯の時のようにしみるようにズキズキすることはありません。

 

    • 歯の根と付近におできの様な出来物がある
      慢性化するとおできの様なふくらみができて、周りを押すと膿が出てくることがあります。

 

  • 歯が重く感じる
    なんとなく指で根元付近の歯を押してみたくなるような違和感があり、歯が重く感じることもあります。

一番多い初期症状は「咬むと少し痛い」です。ひどくなると咬まなくても痛みが出てきます。神経を取ってから痛みが出るまでの時間は、長いときには10年以上かかることもあります。

 

根の中の汚れなどが原因・・・

 

咬み合わせや歯周病に問題がない場合、神経を取った歯が痛くなるのは概ね次のようなことが原因と推定されます。

    • 神経が残っている場合
      神経を取る治療をしても、僅かに歯の中に神経と虫歯菌が残ってしまうことがあります。この場合、比較的早い段階(翌日~1年程度)で痛くなることが多くなります。

 

    • 神経を取った後の詰め物に隙間があった場合
      神経を取った後に詰めた物に隙間があると少しづつ時間をかけて細菌が繁殖して、骨の中に膿を持った空間ができることがあります。比較的長期間(1年~10年以上)かけて膿がたまるため、症状が分かりにくいのが特徴です。

 

  • 歯の根が縦にひび割れた場合
    歯の根の部分が縦に裂けたように割れた場合には、その割れ目を伝わって細菌が口の中から歯の根の内部に入り込み、突然に痛みが出ることがあります。

神経を取った歯というのは、治療した後に上記の理由で、根の先に膿がたまるリスクがどんな歯にも少なからずあります。このため神経を取らないで済むように小さい虫歯のうちに治療することがとても大切なのです。

 

オリオン歯科汐留  スタッフ一同お待ちしております。

 

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