コラム

2015.09.03

口臭の原因・・・

こんにちは、歯科衛生士の樋口です。

今日は口臭についてお話しします。

口臭は体臭と同じく、なかなか自分では気づくことはできません。

でも、他人の口臭が気になる瞬間がある、ということは、臭っている可能性が高いということでもあります。

ですので、知らずしらずのうちに周囲の人に不快感を与えていることもあるかもしれません。

今、自分の口が臭っているのではないか…。

電車内、友達と話しているとき、オフィスで、商談中に、何より異性と一緒にいるときなど、日常生活でフと不安になることがしばしばあるでしょう。

口臭は、大きく「病的口臭」と「生理的口臭」に分類することができます。

病的口臭とは、歯周病・むし歯・歯垢や歯石・舌苔・不良補綴物(古い詰め物など)・不衛生な義歯・鼻や喉の病気・腎臓や肝臓などのトラブルが要因となり生じる口臭です。

病的口臭は、その原因となっている病気が治れば自然となくなるものです。

ところが生理的口臭は、健康な人でも、誰でも生じる口臭です。

生理的口臭は口の中の細菌が発しているガスの臭いです。

口の中に発生するガスは200〜300種類あり、以下が代表的なガスの種類と臭いです。

☆硫化水素(H2S)・・・・腐った卵の臭い・硫黄の臭い
☆メチルメルカプタン(CH3SH)・・・・腐った玉ねぎの臭い・チーズの臭い・歯周病の原因となる嫌気性菌が発するガス

想像しただけで嫌な臭いですね(^^;)

でも、ここに大問題があります。

なぜなら、人間は状況や環境に応じて、生理的口臭が発生するからです。

空腹時、緊張時、疲労時、ストレスが多い状態、寝起き時、スポーツを行った後、生理周期、妊娠時、加齢期など・・・。

みなさんも、当てはまる点があるのではないでしょうか?

特に、朝起きた直後などは誰しも口臭を感じるものです。

ほとんどの人の口の中には口臭の原因となる細菌のひとつである、「嫌気性菌(けんきせいきん)」という細菌がいます(怖いですよね・・・)

この細菌は酸素を嫌うため、口を開けずにいる就寝中に大量に繁殖してしまいます。

起きた時に口の中がネバネバして気持ちが悪い…。

と感じることがあると思いますが、まさにこれは原因菌が繁殖している状況です。

このように病的な理由がない、健康な人でも一日のうちで口臭が発生しているタイミングが多々あります。

ですので、口臭対策は誰にでも必要であると私は考えています。

体質改善までが必要にもなってくるでしょう。

毎食後、朝・昼・晩と3回のブラッシングとフロスや歯間ブラシは必要なのですが、時間が取れなかったりする方もいらっしゃると思います。

そこで私が患者様に常々お伝えしている事は、せめて夜は時間をかけて歯ブラシをしましょうということです。

酔って帰宅してそのまま寝ちゃいましたなんて言う事はもってのほかです!

それからもうひとつ大事なことがあります。

口臭によって人に迷惑をかけていないか?

嫌われていないか?嫌われるんじゃないか?

という不安から引っ込み思案になったり、人前でしゃべれなくなったり、引きこもりになっている方がいらっしゃることを忘れてはいけません。

つまり、口臭を治療するだけでは不十分であり、患者様の上記のような不安や精神的な落ち込みまでを改善させなければ、口臭治療は終わらないのです。

オリオン歯科汐留クリニックでは、口臭検査をご希望で来院される患者様がいらっしゃいます。

口臭測定はもちろん、歯周病の検査や細菌検査、レントゲンなどの資料を取らせて頂き、原因は何なのかを解明していきます。

その中で一番多いのが、

自分の口臭を気にするあまり、来院されて、実際に検査をしてみても口腔内には大きな問題が見られないというケース。

接客業の方が多いように思います。

次に多いのが、古くなった詰め物の劣化により、隙間ができてそこにプラークが溜まり、臭いを発しているケース。

このような状態の患者様は、まず不良な詰め物を除去し、清潔な新しい詰め物に入れ替える必要があります。

その上で、正しい歯ブラシの方法を身につけて頂くことが大切になってきます。

遠方からわざわざ足を運んで頂く患者様もたくさんいらっしゃるので少しでも力になれたらと思っておりますので、お気軽にご相談下さい。

検査前の注意事項などございますのでまずはお電話にてご相談下さい^^

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