コラム

2015.04.08

ストレスによる口腔内の異変②

こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^

 

4月に入りやっと暖かくなって来たと思ったら、昨日今日と雨と雪で気温がぐっと下がりましたね。。

 

風邪をひかない様に気をつけましょう。

 

ということで、今日は「ストレスによる口腔内の異変②」をお話ししたいと思います。

 

今日は、お口の中が乾燥してしまう”ドライマウス”についてです。

ドライマウスは様々な原因で起こってしまいます。

加齢、糖尿病や腎疾患などの全身疾患、口呼吸、唾液腺の病気、中枢や末梢神経の障害、喫煙などなど。。

 

 

そして、ストレスによるものも原因のひとつです。

 

人は常に日々ストレスを抱えていると言います。

小さいストレスから大きいストレスまで様々です。

普段ストレスを感じないと思っている方も実は少なからずストレスを抱えているのです。

 

たとえば人前で何かを発表しなければならなかったり、お買い物中、どちらにしようか悩む行為も小さいながらストレスなんだそうです。

 

緊張・悩むというストレスが原因で、唾液の分泌が低下してしまい、口腔内が乾燥するそうです。

 

このような一時的なものは、その場が終われば元の状態に戻ります。

 

しかし、その口腔乾燥が恒常化すると、口腔乾燥症(唾液欠乏症、ドライマウス)という病気になります。

常に口の渇き、不快感に悩まされるようになります。

 

ドライマウスになると、ただ単に口の中が渇くだけでなく、唾液の分泌が減ることにより、口臭や虫歯、歯周病などの原因となるだけでなく、入れ歯の調子が悪くなったり、極端な場合にはより重篤な病気を引き起こすこともあります。

 

「最近、口の中がネバつき、水やお茶が手放せない」という方は要注意です。

 

口内乾燥症の悩みは、食べ物を飲み込みにくい、舌がヒリヒリと痛く口内炎や唇のひび割れなどがひどい、アルコールなどがしみて痛い、味覚が感じられないといった症状が表れます。

 

ストレスをいち早く解消できれば一番良いのですが、なかなかそうもいかないですよね。。

 

そんな時はご自身でできる事から始めてみましょう。

 

まずは、飲んでいる薬を見直しましょう。

これは何らかのお薬を服用されている方に限られますが、一度お医者さんに聞いてみると良いかもしれません。

 

 

次に、唾液の分泌を促すマッサージ

お口の中には、唾液を分泌する唾液腺というものがあるのですが、主に、耳下腺、舌下腺、顎下腺の3つです。

これら刺激することで、ドライマウスの予防に効果があります。
耳下腺は、耳たぶの下あたり、舌下腺は、舌の付け根の真下のあごの部分、顎下腺は、あごのエラ部分から3㎝内側の部分、にあります。それぞれを肌の上からマッサージし、刺激することで、唾液の分泌が促されます。
それ以外にも、大きな口で「あ」「い」「う」「え」「お」とはっきりと発音する、普段からしっかりと口を動かしてはっきりとしゃべるようにするだけでも、唾液の分泌が促されます。

口の保湿ケア製品を使う

保湿ケア製品には、洗口液、ジェルタイプ、スプレー、人工唾液といった、様々な製品が発売されています。
保湿ケア製品を使う場合は、まず、うがいをするか、水やお茶で口を潤してから使用してください。

その後、しっかりと口の中をマッサージすると、より効果が得られます。

また、唾液の分泌には、日内変動があり、夜間、特に就寝中は、唾液の分泌が減少します。

寝る前に保湿剤を使用すると、夜間の口の渇きを抑えることができます。

 

よく噛んで食べる

唾液は、噛むことで分泌が促されます。

口が痛いからと、軟らかいものばかり食べていては、逆効果です!

唾液の分泌がさらに減ってしまいます。
しっかり噛んで、唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促しましょう!

ガムや昆布を噛むことも効果的です。

昆布に含まれるアルギン酸という成分は、唾液の分泌を助けます。

義歯が入っている方で、もし義歯が合わなくてしっかり噛めないのであれば、まずは、その治療をスタートしてみてください。

 

そのほか、ストレスを減らし少しでもリラックスする時間を作る、規則正しい生活をすること、口を閉じて鼻呼吸を意識することも大切です。

 

加湿器などを使って、室内の湿度に気を配ることも効果的です。
ドライマウスの治療は、すぐに効果が表れにくいので、根気強く気長に続けていくことが大切です。

 

もし、口臭でお困りでしたら、汐留院では口臭検査も行っていますのでお気軽にご相談下さいね^^ ♪

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