コラム

2016.03.09

よく噛むことが肥満防止に繋がる

こんにちは、衛生士の横山です。

 

今日はよく噛むことが肥満予防に繋がることについてお話していきたいと思います。

みなさんは、毎日忙しく食事の時間があまり摂れていなかったり、お腹が空いていてつい早食いをしていませんか?

1回の食事の咀嚼回数と食事時間を調べた報告によると、戦前の食事は1420回噛み、約22分だったのに対し、現代の食事は620回で約11分と、噛む回数、食事時間とも半分に減っています。そして縄文時代や弥生時代に比べるともっと異なります。

この背景にはもちろん単なる早食いだけが原因ではなく、食べるものも硬いものから柔らかいものへと変化していることも大きくあります。

平成21年国民健康・栄養調査結果では、食べる速さを体型別にみると、肥満(BMI25以上)の男性は、速いと回答した人が63.9%で、肥満ではない人に比べて多いことがわかりました。他にも、早食いの習慣がある人ほど肥満度が高いという研究報告があります。早食いでは、脳が満腹を感じるまでに食べ過ぎてしまうことが考えられます。

よく噛んで食べると、食事が少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく食欲が抑えられることや、脳内物質の働きとして内臓脂肪の分解を促進することも知られており、二重のダイエット効果が期待できます。他にも、脳の活性化や、だ液の分泌が増え消化を助けるなどの効果もあります。

食事は、よく噛んで、ゆっくり味わって食べましょう。

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