ブログ

2014.12.19

糖尿病と歯科の関係

こんにちは。
歯科医師の布施です。

今日は糖尿病と歯科の関係についてお話ししようと思います。

糖尿病とは、体内の糖分を分解する働きのあるインスリンの作用が低下し、慢性的に高血糖状態が続くために細小血管の障害を起こす病気です。
高血糖状態が続くと様々な合併症を発症します。
合併症には、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化、感染抵抗力の低下などがあり、最近では歯周病も合併症の一つとして認知されました。

治療は食事・運動療法を基本に内服薬療法やインスリン療法があります。

糖尿病と歯周病は密接に関係し、糖尿病のコントロールが不良であると様々な口腔内の合併症を起こし、逆に歯周病など口腔の衛生状態が不良であると炎症性物質が血液中に増加して糖尿病が悪化することが分かっています。

歯周病は細菌感染症であり、糖尿病とは免疫力や傷を治す能力が低下する病気なので
結果糖尿病になると歯周ポケットの歯周病菌が普通以上に増加してしまうのです。

糖尿病の治療に歯周病の治療はとても効果的で、日頃から定期的に歯科医院で適切な口腔衛星の管理をしてもらう事で歯周病が進行するリスクを軽減できる上に糖尿病のコントロールにも良い影響をもたらします。

実際に定期的にクリーニングに来ていただいている患者様は、HbA1cの数値が改善されたという事例も多々あります!

お口のクリーニングをしているだけで、他の病気にも効果があるなんて一石二鳥ですよね。

それだけ、お口の中の衛生回復は大事だということです。

皆さんも是非、気になるところがなくても、お口の中のクリーニングにいらしてください。
スタッフ一同お待ちしています(^ ^)