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2015.08.31

昔の詰め物

こんにちは♪♪

オリオン歯科汐留 受付の南雲です。

明日からいよいよ9月ですね。最近はお天気も悪く涼しい日が続いていますが、このまま暑くならずに秋を迎えられるといいですね。。。

 

さて、患者様の中には『詰め物が取れた』という理由で来院される方がとても多いです。

詰め物という物には大きく分けて4種類あり、材質や形も含めるともっと細かく分類されます。

どれも、虫歯でご自身の歯を削らなくてはいけなくなった場合に、その穴を補填する役割を担っていますが、削った大きさ(虫歯の大きさ)によって種類が異なります。

まず、一番小さい虫歯、主に右図で示されるエナメル質と呼ばれる歯の表面の虫歯や、ごくわずかに象牙質にかかる程度のものは、保険の範囲内で白いプラスチックの詰め物が入ります。しかしデメリットもあり、着色がつきやすいので、コーヒーや赤ワインなどいろの濃い食品で着色し、ご自身の歯との境が目立ちやすくなります。また、プラスチックですので強度的には脆く、広範囲に渡る虫歯(主に隣り合った歯にかかって虫歯になっている場合)などにはおすすめできません。

 

 

 

次にインレーと呼ばれる保険では銀の詰め物、保険外であればセラミックなど選んで頂ける詰め物です。四角い形をした奥歯には、中心部分を溝にして八方に山の様な形をしているのはご存知ですか?その山を削らずに、溝になっている部分のみ、削っている場合はインレーと呼ばれる詰め物で対応可能で、山を削らなくてはいけない大きな穴になってしまった場合はアンレーと呼ばれる詰め物になります。どちらも象牙質にまで及んだ虫歯がほとんどで、神経にとても近い箇所まで削る場合も多く、痛みがでる可能性があります。

 

痛みが出る可能性がある場合は、一度お薬を入れて様子を見て大丈夫そうであれば型どりをして、インレーもしくはアンレーといった詰め物が入ります。

 

最後にクラウンと言われる物です。

インレーアンレーと同じで保険内であれば、銀ですし保険外であればセラミックの物を作製します。クラウンとは、歯髄といわれる歯の神経にまで虫歯が達した場合、虫歯になっている箇所を削り、神経があった管やその先にあるバイ菌を何回かに分けて綺麗にします。ここで治療に回数がかかる事、そして神経をとることによって、今まで痛みが出ていた箇所が急に痛みが治まるからか、治療を放置してしまう方が何人もいらっしゃいますが要注意です。

そして、神経の治療が終わりお口の中に詰めるものがクラウンです。(クラウンの場合は詰めるというよりは被せるというイメージに近いです。)

神経を取ってしまった歯は血液の供給などがされない為、本来の歯に比べて非常に脆くなっています。その為、削る必要のある範囲がアンレーの大きさであっても、歯の強度を強くする為にクラウンの形にする場合もあります。

 

 

いずれにせよ、歯の一生はこのように段階を踏んで悪くなってしまいます。

虫歯が無ければ一番いいですし、アンレーよりインレーのほうがいいです。

そして、神経は出来る限り取らない事をオススメします。

ですから、痛みが出るまで虫歯を放っておいたり、詰め物が取れてしまっているのにそのままにはしない様にして下さい。

気になる事があればお気軽にご相談くださいね。

オリオン歯科汐留 スタッフ一同お待ちしております。