ブログ

2014.12.09

歯の移植について

こんにちは。
始めまして。歯科医師の布施です。

今日は歯の移植についてお話ししたいと思います。

様々な理由で歯を抜かなければならない状況になった時、抜いた後の対応としては

①両隣の歯を削って、繋げた金属で抜けた所を補うブリッジ
②取り外しの出来る入れ歯
③インプラント

この3通りがメインでした。

しかしこれらにはそれぞれデメリットがあり、選択するのはとても難しいものでした。

しかし自家歯牙移植と呼ばれる歯の移植は、自分の使われていない歯を使うことが出来、人工物ではないので成功率が高く、生体にも優しく、歯の本来持っている機能も生かせるので、条件が合えばとても有効な方法です。

自家歯牙移植の流れ
1.問題となっている歯の抜歯(移植床といいます。)
2.使われていない歯(主に親知らず)を抜歯します。
3.親知らずを移植床に埋め込みます。
ここまでをだいたい1〜2時間程で行います。
4.動かないように7〜10日固定します。
5.しっかりと骨に付いたら根の治療をし被せ物を被せる。

この治療が有効なのは、もしダメでも、親知らずがある限り何度でも移植が出来るということです。
また、この治療法は医院によっては保険が効き、約1万円で出来る場合もあります。

デメリットとしては
①サイズの合う不要な歯が無ければ出来ない。(誰でもできる訳ではない。)
②手術が必要
③治療後の治癒期間が必要(2〜3ヶ月)

眠っている親知らずが役に立つ時が来るかもしれません!
日頃のケアで親知らずを健康に保っておきましょう。

ただ親知らずのケアはご自身だけではとても難しいので、是非クリーニングにいらして下さい。

スタッフ一同、お待ちしております^_^