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2014.10.31

歯周病と心筋梗塞

こんにちは♪

歯科衛生士の加原です。

 

先日、「Journal of Public Health」オンライン版(10月7日)が掲載したもので

気になるものがありました。

東京大学大学院医学系研究科の研究グループで、金融保険系企業の36~59歳の

男性労働者3,081人を対象にした5年間の追跡調査の結果、

歯周病を有すると心筋梗塞になる リスクが約2倍になると発表したのです。

 

そもそも歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境い目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、

そこに雑多な細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が『炎症』を帯びて赤くなったり、

腫れたりします。

して、進行すると歯周ポケットが形成され、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて、

歯が動くようになり最後は抜歯しなければいけなくなってしまいます。

そして、歯周病は歯を失うだけではなく、

歯周病原因菌などの刺激により 動脈硬化を誘導する物質が出て血管内に

プラーク ( 粥状の脂肪性沈着物)が出来上がり , 血液の 通り道は細くなります。

プラークが剥がれて血の 塊が出来ると、その場で血管が詰まったり

血管の細いところで詰まってしまうのです。

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、

動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。

 

気になる方はまず検査を行い、現状がどういう状態なのかを理解した上で、

治療、予防処置を行っていきましょう。

オリオン歯科一同お待ちしております。