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2014.07.09

永久歯への生え変わりの時期に気をつける5つの事

こんにちは♪

オリオン歯科汐留 受付の南雲です。

みなさんは子供のとき、ご自身の歯が生え変わった時のことを覚えていらっしゃいますか?

赤ちゃんの成長とともに、歯も、数年かけて、乳歯から永久歯へと生え変わります。
歯の生え変わり時期に、お母さんの気をつけてほしい5つのことを、ご紹介します。

 

☆指しゃぶりをやめさせる

お母さんのおっぱいを吸っているような安心感を得るためや、不安定な精神状態を落ち着かせるために、赤ちゃんが無意識に行っているのが、指しゃぶりです。

乳歯や歯肉はとても軟らかいため、乳幼児の指しゃぶりは、出っ歯や噛み合わせが悪くなる原因になります。また、さらに、永久歯の生え変わりの時期まで、指しゃぶりを続けると、あごの骨が変形してしまう恐れも出てくるのです。
そのため、指しゃぶりは、歯の生え始めと共に、やめさせる必要があるのですが、あまり神経質になりすぎるのも禁物。
まず大切なのは、指しゃぶりを辞める必要があることを、本人にきちんと理解させることです。そして、手袋などによって、指を口に含むことができない状況を作るなどして、徐々に頻度を減らすようにすると良いでしょう。

 

☆噛む力を鍛える

先の説明に、乳歯はとても軟らかいと書きました。でも、だからといって、軟らかい食べ物に偏った食事ばかりでは、噛む力がつかないため、歯並びに悪影響を与えてしまいます。
咀嚼する力がつかないと、あごが発達しないため、あごが小さくなってしまいます。そして、あごが小さいと、歯がきれいに並びきれないため、歯並びが悪くなってしまうのです。

噛む力を養うための食事として気を付けることは、まず、硬い食べ物の代表格スルメなどは、消化不良や関節を痛める原因になるため、控えた方が良いでしょう。
おすすめは食物繊維の豊富な食品、例えば、人参や大根、キュウリの野菜スティックは、持ちやすいこともあって、子供にピッタリ。好きなドレッシングをつけてあげれば、立派なおやつになるはずです。

 

☆永久歯が生える時期の確認

乳歯には、実は寿命があるのをご存知ですか?
そのため、早く抜けるのも、なかなか抜けないのも、あまり良くないのです。

乳歯には、永久歯のナビゲーターのような役割があります。乳歯は、永久歯が生える場所を確保して、生えてくるのを待っているため、あまり早く抜けてしまうと、永久歯はどうして良いかわかなくなって、結果的に歯並びが悪くなってしまうのです。

反対に、乳歯が抜けるべき時期に、抜けずに残ってしまうと、邪魔になって、永久歯がきちんと生えてくることができないのです。もし、下表に記された“永久歯が生える時期”になっても、乳歯が残っている場合は、歯科での検査をおすすめします。

 

☆乳歯が抜けた後のチェック

永久歯が真っ直ぐ生えないと、乳歯が途中で折れてしまって、歯肉の中に乳歯が残ってしまう場合があります。
基本的に、永久歯が生えるに従って、残った乳歯は外に押し出されるので、心配はありません。ただし、まれに、乳歯の部分が化膿する場合があるため、乳歯が抜けた際は、歯肉や抜けた乳歯の形を確認することをおすすめします。

また、最近では、乳歯からの生え変わりの時期に、取り外し式の仮歯を付ける子供が増えています。もともとは、歯の生え変わりの時期の、子役やキッズモデルが、オーディションやテレビに出るために使っていたもので、徐々に広がりをみせています。
特に前歯は、笑った時に気にする女の子が多いため、今後は、一般的なケアとして取り入れられるようになるでしょう。

さらに、注目すべきなのが、抜けた乳歯を利用した「再生医療」への取り組みです。
歯の中にある「歯髄(しずい)細胞」は、骨髄細胞や臍帯血よりも採取しやすく、さらに、iPS細胞に比べて安全だといわれていて、数年後には、白血病や、脳こうそく、骨の修復などに役立てることができると考えられています。
そのため、最近では、ただ乳歯を捨ててしまうのはもったいないということで、「歯髄バンク」に登録する人が増えつつあるようです。

 

☆永久歯のむし歯と生える際の歯肉炎

生えたばかりの永久歯は酸に弱いため、大人の歯に比べて、とても虫歯になりやすいといえます。特に、生えてから2年間は、歯磨きに注意する必要があります。
虫歯を予防するためには、歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯垢染色剤を使った歯磨きや、歯科で歯磨き指導を受けることをおすすめします。

また、歯の生え変わりの時期に注意したいのが、歯肉の炎症。萌出性歯肉炎といって、まだ、完全に、表面へ出てきていない永久歯と、歯肉の間にできた空間に食べかすがたまることで、歯肉に炎症が起こるのです。
炎症を防ぐために、歯が歯肉の表面の出るまでの間、大人がしっかり歯磨きをしてあげましょう